<ブームの軽量化>
市販アンテナのブームは強度を維持する為に太く丈夫な物が使われています。このブームも強度ギリギリの所まで細くする事により軽量化が可能です。しかしただパイプを細くしただけでは芸がないので、ブームとブームの固定にピンを利用する(一般的にはネジで固定します)ブームを作成してみました。この方法の利点は、組み立てに特別な工具も要らなく、組み立て時間も短縮できます。
<一般的なブーム>
まずは、一般的なブームを見てみましょう。
一般的にブームのジョイント方法には、左の写真の用に基本のパイプに径の太いジョイント金具を作って被せる物(写真の上の物)と小さい径のパイプを被せる物(写真の下の物)があります。どちらも熱収縮チューブを被せてすき間の補正をしてあります。これを、2本のパイプを貫通する穴を空けてネジ止めします。分割数を多くすると、ネジ止めの数が増えますのでめんどくさいですが一番簡単な製作方法です。
どちらの方法も、強度的には差はないようです。見た目は、中に入れる方が綺麗なようですが・・・(^_^;)
※注意
パイプに熱収縮チューブを被せるのがテクニックです。市販のパイプは、とびとびの径の物しかありませんので、どうしてもすき間が出来てしまいます。このすき間を埋めるのに利用します。(ぐらつきの防止にもなります)
<ネジ止めを必要としないブームの作成方法>
ジョイント材の直径18mm長さ100mmのパイプをはずした所です。 | |
ねじれ防止金具をガイドに半分はめ込んでいます。 |
今回使用したパイプは、「ジョイント材に径18mm肉厚1mmのアルミパイプ」「ブーム材に径15mm肉厚1mmのアルミパイプ」を使用しました。詳細は使用部品一覧をどうぞ。
使用部品一覧 |
直径 15mm 肉厚 1mm のアルミ丸パイプ |
直径 18mm 肉厚 1mm のアルミ丸パイプ |
5mm 用破損止 (外径8mm のアルミチャネル) |
3mm 用破損止 (外径6mm のアルミチャネル) |
直径2.6mm 長さ 20mm のネジ |
直径2.6mm 長さ 27mm のネジ |
直径2mm 長さ 10mm のネジ |
マルカンボルト M4 X 30mm |
熱収縮チューブ |
ねじれ防止金具の作成方法
材料はコの字型の8mmと6mmの2種類のアルミチャネルです。作成方法は、8mmのアルミチャネル(これがガイドになります)から70mmと50mmの長さの棒を、6mmのアルミチャネルから100mmの棒を切り出します。そして、100mm棒に50mmの棒を被せるだけで完成です。
組み立ては、ジョイント用のアルミパイプを100mmの長さにカットします。次に、ねじれ防止金具をブームに刺した後、ジョイント用のアルミパイプをかぶせて固定します。この時に、ブームに熱収縮チューブを被せてジョイント用のパイプとのすき間の補正をしてあげると、ぐらつきのないブームになります。
最後に固定用のピンの穴を開けピンを刺せば完成です。とっても簡単な構造です。
ほるす( 後藤 @ JR1NNL )