Elecraft KX3は、コンパクト筺体で1.8〜50MHzまでカバーするポータブル機です。Elecraft社の製品ですので基本は組み立てキットなので購入を迷ったのですが、PCの組み立てレベルと言う事なので購入してしまいました。
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■主な仕様 |
周波数 |
1.8MHz〜50MHzまでのアマチュアバンド (144MHzオプション) |
出力 |
0.1 〜 10 W ( 12, 10 & 6 M は 8 W) (内蔵電池では5W) |
モード |
CW、SSB、AM、FM、RTTY、デジタルモード (CW、RTTY、PSK31は、デコーダ内蔵) |
電源 |
9〜15V (電池ホルダー内蔵) |
消費電流 |
受信時 150mA、送信時 1〜2.5A |
スピーカー |
内蔵 |
電文メモリー |
6個のCW/RTTY/PSK31用メモリーキヤー内蔵(その内の2個を音声レコーダとしても使用可能) |
寸法 |
41mm×88mm×188mm |
重量 |
680g(オプションを含まず) |
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■オペレーションガイド |
Operation Guide |
オペレーションガイドPDFファイル(151kB)
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発注してから出荷までにタップリ時間が掛かりました。(初期ロットなので約7ヶ月)そこで其の時間を利用して日本語のオペレーションマニアルを作りました。これを見れば基本的な使い方は解るようにしました。
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■注文から荷物の到着まで |
1) |
アメリカ Elecraft社のホームページで商品を注文します。 <注文サイト> |
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<私の注文一覧> |
KX3-K |
KX3 160-6M Transceiver Kit |
MH3 |
Hand Microphone for the KX3 |
KXFL3 |
dual-Passband Roofing Filter |
KXAT3 |
Internal, 20-W Automatic Antenna Tuner |
KXUSB |
USB Interface Cable |
マイクとUSBケーブル(ファームウェアアップ用)は基本ですね。内蔵のチューナは、ワイヤーアンテナでも運用可能なタイプなので勿論追加しました。山岳移動では「Roofing
Filte」使用する事は無いと思いましたが、7MHzや10MHzのCWが聞きやすくなるのでこれも購入してしまいました。だったらオプションのパドルも追加したらと言われそうですが・・・。
配送方法は手ごろな料金の「USPS」で頼みました。(業者によって結構料金に開きがあります)
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2) |
暫くすると、アメリカ Elecraft社から出荷前の確認メールが来ます。これにOKの返信メールを出せば出荷となります。
ここまでが長いです。 待ち時間はHPの「Shipping Status」で確認してくださ。
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3) |
無線機の到着 |
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アメリカElecraft社から出荷のお知らせとともにUSPSのトラッキング番号がメールされてきました。トラッキング番号を使ってルートを確認すると発送から3〜4日で日本到着、そして「通関手続中」となりましたが、何時まで待っても完了になりません。完了となったのは2日後の月曜日。土日は通関処理をしないのでしょうか・・・。そして我が家に配達。受け取りと共に課税額の
3,000円を支払い、私の元にKX3が到着。
箱は意外に小さく「幅310mm X奥行230mm X 高さ190mm」です。 なかには、2つの箱に分けたパーツにマニアル、そしてオプションの「マイク、アンテナチューナ、ルーフィングフィルター、USBケーブル」が入っていました。
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■製作 <詳細記事> |
送られ来た全てのパーツです。 |
ケース及び基本ボード以外のパーツです。 |
「CP & RF」ボードです。(心臓部) |
部品チェック。 |
メインダイアルのパーツです。 |
CPボードを組んだところです。 |
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■完成後のチェック
- 電源と一応アンテナをセット
- 「BAND-」と「ATU TUNE」を長押しして電源ON
- 画面に特にエラーも表示されず動作開始。
- バンドを50MHzにしてワッチしてみると受信できましたので、一応動作はOKのようです。
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■設定パラメータの確認
- 「BAND-」と「ATU TUNE」を長押しして電源ON
- 「DISP」を長押して設定パラメータを表示。(VFO-Bのダイヤルを回すと設定値が画面に表示されます)
・AGC SPD ・・・ FAST(CWを使うので変更する)
・ATU MD ・・・ AUTO(内蔵チューナを使用可能にする)
・BKLIGHT ・・・ OFF(省エネ使用を考えて)
・RX XFILE ・・・ NOR(ルーフィングフィルターを使用可能にする)
・SER NUM ・・・ シリアル番号を確認
・BND MAP ・・・ 5MHzをOFFにする(受信のみのバンドなのでバンド選択で表示しないようにする)
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・TECH MD ・・・ ON システム設定の項目が表示されるようになります。
・RX ISO ・・・ ON 消費電流はアップしますが、局発漏れが減ります。(横に無線機を置いて同じ周波数を受信しているとノイズがでます)
・BAT MIN ・・・ 8.2V バッテリーの警告しきい値。
※8.0V未満になると KX3は電源がOFFになります。
- 「DISP」を押すと設定終了です。設定項目によっては電源のON/OFFが要ります。
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■ファームウエアのバージョンアップ |
KX3はファームウエアをアップする事で機能変更ができます。実際には全ての機能が完成する前(機能不足で)に出荷されますので、この機能不足分を補う為にもこのファームウエアのバージョンアップが必要となります。
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- まずはElecraftの「KX3
SoftwarePage」からユーティリティーをダウンロードして、PCにインストールします。そしてUSBケーブルでKX3と繋ぐと現状のバージョンが表示されます。ここまでは意外と簡単に終わりました。
新ファームウエアをアップするには、インターネットーPC−KX3と繋いでおく必要があります。(最近はネットに繋いでいないPCは少ないので心配ないかもしれませんが・・)
- ユーティリティーで同時に最新のファームをゲットします。
- 迷いも無く (-_-;) KX3への設定ボタンを押します。
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4. KX3の画面が変化してセットアップが開始されます。 |
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5. セットアップ完了。無事終了しました。 |
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■移動用のケース |
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キャンドゥ(100円ショップ)でKX3を入れるのに丁度良いケースを見つけました。サイズ的にはマイクと本体で一杯一杯で中でKX3が動くことがありませんので、
このままザックに放り込んで持ち歩けます。
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■外部電源 |
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KX3は電池ボックスを内蔵していますが、10W運用をしたいので基本外部電源を使用しています。
電源にはリチウムイオン電池を使用していますが、そのままだと若干電圧が高めなので「秋月」で売っている3端子可変型レギュレータICを使った安定化電源キットを使い、電圧を13.5Vになるよう調整して使用しています。
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■KX3オペレーション |
- 環境設定
- CW運用
- 山岳RTTY 無線機1台で行うRTTY運用
- ソフトウェア無線 KX3 と ソフトウェア無線(Software Defined Radio)
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